仕事

面接官目線の事例あり!面接での「就活の軸」伝え方

4月に入り、新卒採用の面接シーズンに、、!

ということで、私なりに書いてみました。
3年前くらいから面接官をしており、
今まで面接した学生は100を余裕で超えていますので
就活生の参考になれば嬉しいです!

「就活の軸」とは

いろんな記事で書かれているのでさらっといきますが、
そもそも「就活の軸」は何かというと、

  • 会社選びにおいて大切にしていること
  • 会社選びの基準
  • 会社選びで譲れない条件

いろんなとらえ方があると思うので、
あえて複数の言葉で書いてみましたが、こんな感じです。

世の中には何百・何千もの会社があるので
やみくもに就活をしようとすると迷子になります。
なのである程度、自分の中で軸を定めて
当てはまる企業をしっかり見て選考を受けていくために・・・
というのが「就活の軸」の本質的な存在意義だと思います。

そしてこの「就活の軸」は必ずと言っていいほど、面接でよく聞かれます。

Pちゃん
Pちゃん
私も必ず聞きます。

就活の軸はなぜ聞かれるのか

なんで必ず、そしてしつこく聞かれるのか、
面選管側の意図も知ってほしいです。

①自社が軸に合っているか否かを知りたい

なぜ自社の選考を受けてくれたのか、
そして自社が本当に本人の軸とマッチしているのかを知りたいのです。
就活は優劣ではなく会社とマッチするか否か、
ミスマッチなのに本人が気づかず選考に進んでしまうことが怖いのです。

②思考力・説明能力を確認したい

「学生時代力を入れたこと」のように過去の経験を説明するよりも、
まだ見ぬ未来に対する考えを説明するほうがよほど難易度が高いです。
なので就活の軸を根ほり葉ほり聞かれて、
相手を納得させる回答ができるということは
思考力や説明能力が充分であるといえるのです。

Pちゃん
Pちゃん
個人的には8割方こっちの理由で聞いてます。
学生時代力を入れたこと、で本人の強みを知り、
思考力や説明能力を就活の軸の話を通して見ています。

就活の軸を答えるときのポイント

軸に当てはまるか否かの基準を定量的に示す

就活の軸を聞いていて困ることは、
「それってどこの会社にでも当てはまるのでは、、?」、
「主観的すぎて何を見てるかわからない!!」というパターンです。

具体的な例を交えて説明したいと思います。

具体的な例①

Pちゃん
Pちゃん
就活の軸をおしえてください。

就活生
就活生
私の軸は、「人や社会に貢献できる会社」です。
出た、社会貢献!!!最も多いといっても過言ではない軸です。
これ自体は全く悪くないのですが、
全く人のため・社会のためになっていない事業だけをしている会社って
あるんですかね!?と思ってしまうんですよね。
そこでいつも私が聞くのは、

Pちゃん
Pちゃん
全く人や社会に貢献できてない会社って私は思い当たらないけど、、、

就活生
就活生
・・・・(汗)
いつもここで気まずくなっちゃう。

Pちゃん
Pちゃん
それでもその軸で業界や企業を絞ってきているということは、
就活生さんなりの基準があるのよね?
今まで見てきた中で当てはまらなかった業界や企業はありますか?

就活生
就活生
旅行やエンタメ関連などですかね。
なくても生活には困らないというか・・・

Pちゃん
Pちゃん
生活に必要か否か、が貢献の基準になっているのね。

この部分は正解はなくて、
toCのサービスがあるかとか、市場規模/売り上げ規模とか
本人の思う「貢献のレベル」を教えてくれたら何でもいいのですが、
「当てはまらない業界・企業」を答えられない就活生が本当に多いです。
全然この軸で企業見てないじゃん・・・とがっかりしちゃいます。

具体的な例②

主観的で何を見てるかわからない例も載せておきます。

Pちゃん
Pちゃん
就活の軸をおしえてください。

就活生
就活生
若手から挑戦できる会社です。

Pちゃん
Pちゃん
若手から挑戦できるか否か、はどのように確かめますか?

就活生
就活生
社員の話を聞きます。

これも軸としては多くて、悪くないと思います。
ただ私は「若手から挑戦できますか?」って聞かれたら
「できます、私は〇〇という仕事をしてね~」って答えるし、
若手から挑戦できるか否かを聞かれて「できません」って答える会社は
あるのでしょうか?

Pちゃん
Pちゃん
社員にどんなことを質問をして、どんな回答が得られたら「若手から挑戦できる」と判断しますか?
圧迫面接にならないようにかなり気を付けながら。

就活生
就活生
興味のある会社の社員に、
1年目の期間、3年目の期間にどのような仕事をしてきたか聞いて
比較しています。

Pちゃん
Pちゃん
就活生さんにとっては、「若手」は入社したての時期も指すのですね、
また仕事が分かってきた3年目でどんな仕事ができるかというのも
気にして聞いているのですね。
「若手で挑戦できる」は就活生にとっても企業にとっても主観でしかないので、
何を見て判断しているのかを聞きたくなってしまいます。
もちろんこれも正解はなくて、いろんな回答があっていいと思います。
なるほど~~と思った例を載せておくと、、、

就活生
就活生
今はやりたいことが定まってないので、
2~3年働いてひととおり分かってきた頃に
やりたいことに挑戦できるかどうかに重きを置いています。
なので、社内の異動制度を確認し、自分の希望をアピールできる制度があるか否か
年間何人規模でその制度が使われているのか、
20代で希望を叶えた異動をする人がどれくらいいるのかを確認しています。

Pちゃん
Pちゃん
なるほど、うちの〇〇という異動制度は聞いたことあるかな?
あれは年間で~~~~~

ここまで具体的だと個人的には花丸・・・
こちらからの会社の魅力訴求もしやすいです。

なぜそう思うのか、過去経験をもとに説明する

基準を示すとともに、なぜそう思うのかを伝えることも大事です。

具体的な例

Pちゃん
Pちゃん
就活の軸を教えてください。

就活生
就活生
チームで働ける環境か否かを見ています。

Pちゃん
Pちゃん
なぜそのような軸に設定したのですか?

就活生
就活生
人と一緒に何かを成し遂げたいからです。

Pちゃん
Pちゃん
「人と一緒に」という点にこだわるのはどうしてですか?

就活生
就活生
1人でやるよりも、複数人でやるほうが達成感を感じるからです。

Pちゃん
Pちゃん
複数人の方が達成感があると思うのはなぜですか?

就活生
就活生
1人だとできることは限られるからです。

これ、深堀されているように見えて全く深堀できてないのわかりますか?
この内容は軸をひたすら説明しているだけで、誰でも言えてしまうと思うのです。
聞きたいは「この就活生さんにとって、これが軸になってるのはなぜなのか」で
過去の原体験を交えながら説明することをお勧めします。
これを掘り出せるか否かは面接官の聞き方にもかかってますが(笑)

Pちゃん
Pちゃん
複数の方が大きな成果を残せるというのはどんな時に感じたんですか?

就活生
就活生
サークルで合宿係をやっていて、初めは1人でやっていたのですが作業が追い付かなくなってしまって・・・
分担して他のメンバーにお願いしたところ、
作業を完了させるだけでなく複数人から新しいアイデアも出てきて
例年より予算が削減できたり、参加者が増えたり、よい企画ができたり
純粋に「人数が増えて作業が楽になる」以上の効果を感じました。

この経験があるから、これが軸なのね!!と面接官を納得させてほしいです。

就活の軸を的確に伝える準備を!

就活の軸ってどれもありきたりだと思うんです。
社会貢献、挑戦できる、チームで動ける・・・どれもよくあります。
同じ軸でも基準は様々で、そこに行きつく過去の経験があるので
面接官としてはそこを聞きたいんです!

軸は○○です、だけでなく
考えた過程やできた軸をもとに会社を見てきた経緯もセットで
伝えられるよう、準備を進めてほしいなと思っています。

Pちゃん
Pちゃん
最後まで見ていただきありがとうございました!
自信を持って面接に臨めることを願っています、、!